
展示会やイベントの現場では、環境負荷を抑えながら空間演出の質をどう高めるかが重要なテーマとなっている。レプラスデザインが提案する「エコシート」と「エコファブリック」は、そうした課題に応えるアイテムだ。両製品の特徴と組み合わせによって広がる表現の可能性について、同社の東京本部・ショールーム 東京本部 施工営業部 部長 北條 佑樹 氏に話を聞いた。

北條 佑樹 氏
廃材を抑え、繰り返し使える「エコシート」

――サステナビリティを意識した製品ラインナップを強化していますが、まずは「エコシート」の特徴から教えてください
北條 一番のポイントは、廃材を大幅に抑えられる点です。従来はパネルにシートを貼り、会期が終われば処分するのが一般的でしたが、エコシートは独自のメカニカルファスナー(薄型の面ファスナー)を使ってアルミフレームに直接固定するため、シートを剥がして繰り返し使うことができます。ファスナー自体が非常に薄いため、シートが浮くことなく、ピンと張った美しい仕上がりを実現できます。アルミフレーム部分がむき出しにならないことも視覚的なメリットです。
幅3200mmの出力に対応しており、1枚もので大きな壁面を覆うことも可能です。以前、高さが2700mmで長さ8mのエコシートを製作したのですが、問題なく施工できました。
短時間で施工できるため、結果として人件費の抑制にもつながります。また従来、こうした壁面を作るには木工造作が主流でしたが、表具の職人不足が課題となっている昨今、システムフレームを使って木工クオリティに迫る表現ができるエコシートは現実的な選択肢になると考えています。特に展示会やPR発表会など、短期間のイベントに向いています。
アイキャッチを生む内照式「エコファブリック」

――さらに高い演出効果を求める場合は「エコファブリック」が選ばれると
北條 そうですね。エコファブリックはLEDを内蔵した内照式のシステムで、目立たせたい場合に最適です。高輝度LEDをフレーム内に配置しており、明るい展示会場でも存在感を放ちます。自由なサイズ展開が可能で、過去には高さ4200mmという大規模な壁面を製作した事例もあります。
大きなサイズであっても、壁面はファブリックなので搬入時はコンパクトにまとまります。また構造がシンプルなので、現場での調整が容易です。点灯してみて「眩しすぎる」と感じた場合には、特定の箇所のLEDを間引いて光量を抑えるといった柔軟な対応も可能です。
――演出面の自由度も高そうです
北條 単に全面を均一に光らせるだけでなく、グラフィックに合わせて特定の箇所だけを強く光らせたり、回路を分けて一部だけを消灯させることもできます。最近では、セミナー会場の入り口にシンボルとして設置するなど、展示会以外のシーンでも活用の幅が広がっています。
2製品を組み合わせる
――今回伺った2つの製品を、同じブース内で併用することもありますか
北條 よくあります。例えば、メインのアイキャッチ部分だけをエコファブリックで光らせ、周囲の壁面はエコシートで仕上げることで、コストを抑えつつ演出効果を高める提案をしています。併用しても違和感なく馴染みます。
そのほかの使い方として、切り取ったエコシートの中にLEDビジョンを組み込んだり、ドア部分まで含めて一面をシートで覆い、隠し扉のような演出を施したりと組み合わせ次第でアイデアは尽きません。高級感を打ち出すだけではなく、現場での使いやすさと、来場者の目に留まるインパクトをいかにバランスよく提供できるかを重視しています。
――今後の展望をお聞かせください
北條 展示会場は非常に多くの企業が出展しており、何もしなければ素通りされてしまいます。そのような中で「明るさ」は、来場者の目を引く上で有効です。
今後は曲線形状のフレームへの対応や調光システムとの連携など、さらに表現のバリエーションを増やしていきたいですね。環境への配慮を前提に、見せたい部分をしっかりと際立たせる。これからも今の時代に求められる展示演出の形を追求し続けたいと考えています。


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