沖縄MICEの魅力と最新情報発信 沖縄セミナー&商談会 in 大阪・東京

 沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は、「沖縄セミナー&商談会 in 大阪・東京」を9月9日と9月11日に大阪・梅田センタービルと東京・ベルサール秋葉原でそれぞれ開催した。MICE関係旅行者、PCO、主催者を対象に沖縄各地の魅力と最新情報を発進するためのイベントで、セミナーと沖縄県内のMICE関連事業者との商談会、ネットワーキングを行った。

金城氏
折原氏

 9月11日の東京開催では冒頭、OCVB・専務理事の金城康司氏が挨拶した。令和5年度の沖縄でのMICE開催件数は1,544件となり、過去最大だった令和元年度の94%まで回復したことに加え、令和6年度も過去最高を記録する見込みであることを明かした。またイベントについては「例年バイヤーとセラーの皆さんの出会いの機会を作り、実際に商談と成約の場として機能している。積極的に意見交換をしていただき、最大限活用してほしい」と話した。

 セミナーでははじめにOCVB・海外・MICE事業部MICE推進課の折原泰文氏が、沖縄MICEの開催動向や事例について紹介。沖縄本島東海岸に建設を計画している大型MICE施設についても言及した。約1万平方メートルの展示場と、20~30室の会議室を有する大型MICE施設、交通ターミナルなど、公共施設の他、民間事業者によるホテルもあわせて整備する計画だ。2024年に入札公告を出したが入札がなく、今後は可能な限り早期の入札公告を目指し、事業者への聞き取りやMICE需要調査を踏まえ、基本計画改定などの検討を進める。

またOCVBではMICEや修学旅行の繁忙期を避け、12月から翌年3月での開催を促すための支援策を講じるとともに、エリア完結型の開催地域、会場の提案を行っている。OCVBが提供する「おもてなし支援」では通常、6つの支援メニューから1つのみ選択可能なのに対し、1月から3月の催事に限り2つ選んで支援を受けられる。さらに今年度の12月~2月頃の実施を目指し、ミーティングとインセンティブを対象としたユニークベニュー利用に対する支援策の展開も検討している。今年度より那覇市でも独自のMICE支援メニューを実施しており、「おもてなし支援」との併用も可能。

 新たに開業した宿泊施設についても説明した。昨年本島北部でデオリオンホテルモトブリゾート&スパがリニューアルオープンし、約150人収容可能な宴会場を有する。那覇市では来年5月にはサウスゲートホテル沖縄がリブランドオープン予定。宮古島でも昨年ホテル シギラミラージュ ビーチフロントがオープンしており、約100名収容可能な宴会場のほか、多彩なレストランも隣接する。

 その後のセラーによるプレゼンテーションでは、DMMかりゆし水族館、南西楽園リゾート(シギラセブンマイルズリゾート)、ウチナーグチスクール、DMC沖縄、ジャパンエンターテインメント(JUNGLIA OKINAWA)が登壇し、MICEでの活用を切り口に、それぞれがサービスや施設をPRした。

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