日本政府観光局(JNTO)は12月10日、2024年の国際会議統計を発表した。
2024年に日本で開催された国際会議は年間開催件数1,702件、参加者総数124.1万人となり、いずれも前年比1.2倍となり、堅調に伸長した。参加者のうち外国人参加者総数は15.9万人で、外国人参加者数の回復が先行した結果だ。
規模別では中・大型国際会議の開催件数は全体の約2割弱となり、外国人参加者総数のうち約7割が中・大型国際会議に参加した結果となった。
分野別では「科学・技術・自然」「医学」の2分野の国際会議開催件数は1,240件(全体の約7割)、参加者総数は101.4万人(全体の8割以上)で大部分を占めており、構成比でみると2019年以前と比較して、回復が比較的早い傾向がみられる。
この統計はJNTOが定義する統計基準に基づき、全国の自治体やコンベンション・ビューロー、府省庁の協力のもと調査を行い、全国における国際会議の開催件数や会議参加のために訪日した外国人参加者数を把握し、毎年公表しているもの。
また参考として2024年ICCA(国際会議協会:International Congress and Convention Association)が発表している国際会議統計の内容についても併せてJNTOのWEBサイト内で公開している。
ICCAは①参加者総数50名以上、② 定期的に開催(1回のみ開催した会議は除外)している会議、③3カ国以上で会議のローテーションがある(2カ国間会議、政府系会議、国連主催の会議は除外)といった選定基準を満たす、全世界で開催される国際会議の統計を毎年発表している。
る。
ICCAの統計によると、2024年の世界の国際会議の開催件数は 2019 年比 76.0%(2019 年:14,606件)の11,099件となった。
ヨーロッパでの開催件数は6,172件と世界の会議件数の半数以上を占め、アジアでの開催件数は2,041件と全体の18.4%を占めた。
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