【出展者に聞く!EuroShop 2026】クライアントと同じ視点に立ちサービスの質を磨く|サクラインターナショナル

伊東氏
サクラインターナショナル
Business Development & Marketing本部
横浜支店長 兼 広報担当
伊東 孝泰 氏

 

出展者の気持ちを自ら体験する

当社が自社出展を行う目的は三つあります。第一に、社員の学習のため。例えば私は普段、広報業務を担当する立場ですが、出展準備において自身で制作部門やデザイナーと連絡を取り、作業を完結させるプロセスは一つの研修になります。何より、社員が自分たちでクライアントと同じ立場に立つことで、出展者の気持ちを深く理解することを目指しています。

第二に、海外案件の経験を積むことです。当社の営業担当の中には海外案件の未経験者もいるため、彼らの研鑽の場としています。また、普段頑張っている社員を海外へ送り出すという、社内文化におけるインセンティブ的な側面もあります。

第三に、世界に向けてサクラインターナショナルという存在を発信することです。私たちは長く国際案件を扱ってきましたが、日本企業の海外出展をサポートするだけでなく、実は海外からの引き合いも多いのが特徴です。ネットワーキングを通じて、特殊な案件をご相談いただくこともありました。出展を通じて「日本でイベントをやるならサクラインターナショナルだ」というメッセージを来場者に伝えたいと考えています。

出展場所はホール1のD-04です。ホール1にはシステム部材の有力メーカーも集まっており、その中で目を引くことで、来場者との対話につなげたい狙いがあります。ブースでは、ファブリック(布)を使用した高さ8メートル×幅15メートルの構造体を天井から吊る設計にしています。日本ではなかなか実現できないデザインで、とにかく目立つことにこだわりました。また、日本企業としての関心を持っていただくために、ブースで抹茶を提供するといった日本らしいホスピタリティも検討しています。

なお今回は、製品展示というよりも、映像をメインに流すブース構成です。近年、展示会から実物展示が減り、映像に置き換わっていく流れが強まっていると感じます。そのような中で当社が意識しているのは、映像をいかに費用対効果高く、ブースで有効活用できるかという点です。

世界のトレンドを肌で感じる

今年はユーロショップを皮切りに、米・フロリダの「EXHIBITOR LIVE」、ラスベガスの「Experiential Marketing Summit」、秋には中国の「中国国際輸入博覧会」と、定期的な出展を予定しています。

重要なのは、現場に行くメンバーです。デザイナーや制作の人間も同行し、彼らの見聞を広める意味合いを持たせています。以前、私が中国の輸入博に行った際、「これはデザイナーに写真を見せるより、現地に呼ぶべきだ」と痛感しました。中国は特にトレンドの移り変わりが早く、前々回はLEDの多用、前回は3D表現の立体映像が圧倒的に増えていました。こうしたトレンドは、やはり海外から入ってきます。

普段から海外クライアントとの付き合いがある以上、私たちは世界のトレンドから遅れるわけにはいきません。異なる文化や新しい発想に触れ、頭をリフレッシュすることは、人への投資として非常に重要だと考えています。

これまで培ってきたノウハウを、より大規模な案件へと広げていくことです。単なる小間の装飾にとどまらず、イベント全体を運営するような形を目指しています。

当社の社長がよく口にするのは「新しいことへのチャレンジ」です。その成果の一つとして、映像分野やIT部門の強化があります。展示会で使用する映像系のコンテンツも自社で制作しています。内製化することで、ニーズに合わせた適正価格での提供が可能です。製品そのものではなくサービスを売る企業が増え、それらを表現するために映像やアトラクションが活用される。日本も展示会の出展スタイルが時とともに変化してきていることを感じます。

世界中に多国籍なパートナーネットワークを持ち、企画から制作、現場運営まで一貫して担える体制が当社の強みであると考えています。今回の出展においてもニュージーランド、中国、エジプト、香港といった多国籍なチームで挑みます。この経験を今後のサービス向上にもつなげていきます。

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