イベント業界12社がカーボンカリキュレーターの共同開発に着手

イベント業界における脱炭素化の動きを加速すべく、日本イベント産業振興協会(JACE)に加盟する12社が共同で、業界共通仕様の「カーボンカリキュレーター(温室効果ガス算定ツール)」の開発に着手した。

イベント活動に伴うCO₂排出量の算定手法を標準化することで、比較可能な指標としての活用や削減に向けた共通基盤の構築が期待されている。

2025年3月には、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)により「サステナビリティ開示基準」が公表され、企業による任意適用の動きも広がりを見せている。イベント業界においても排出量の見える化が進む一方で、使用する材料データや算定方式の違いにより、同様の条件下でも算出結果に差が生じるケースがあり、目標設定や比較の難しさが課題とされてきた。

このような状況を踏まえ、JACE加盟企業の有志による共同開発プロジェクトとして、透明性と客観性を備えた共通仕様の整備が進められている。

基盤には既存ツールを活用

今回のカーボンカリキュレーターの開発では、株式会社博報堂プロダクツが提供する炭素測定オンラインプラットフォーム「SUSTAINABLE ENGINE CARBON SIMULATOR」がベースとして活用されている。同ツールは、イベントの制作工程から廃棄までの過程において、CO₂排出量やリサイクル率を可視化できるもので、精緻な算定が可能とされている。

これまで多くのカリキュレーターで採用されてきた金額換算による手法に対し、本プロジェクトでは重量ベースなどの客観的な算定方式を重視。測定者によるばらつきを抑えることで、より再現性のある算定が可能となることを目指している。2025年度内のデモ版リリースが計画されており、引き続き開発が進められている。

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開発にはJACE加盟の12社に加え、株式会社メンバーズ 脱炭素DXカンパニーが協力。Scope1〜3の算定に関する専門性を活かしながら、プロジェクトの支援に携わる。

【参画企業一覧】(五十音順)
株式会社ジールアソシエイツ
株式会社JTBコミュニケーションデザイン
株式会社昭栄美術
株式会社セレスポ
株式会社丹青社
株式会社テー・オー・ダブリュー
株式会社電通ライブ
株式会社乃村工藝社
株式会社博展
株式会社博報堂プロダクツ
株式会社フロンティアインターナショナル
株式会社ムラヤマ

開発協力会社: 株式会社メンバーズ 脱炭素DXカンパニー

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