目的から絞り込む
展示会には類似する展示会が多く存在しますが、展示会の比較でも「検討時に確認すべきこと」で決めた目的が軸となります。
ターゲットの業種・業界が決定しているなら「業種」から絞り込むことができます。販促計画に合わせてプロモーションしたいのであれば「開催時期」で計画に合う展示会を調べます。業界の受注シーズンに合わせて開催を行っている展示会も多くあります。そのほか市場開拓を狙う地域があり、支社や工場を新設するうえで現地の感触を知りたい、という目的なら「開催場所」から選ぶことになるでしょう。
「業種×開催時期」「業種×開催場所」など掛け合わせることで、ぐっと絞り込むことができます。
イベスルを使えば展示会をカンタンに探せます。開催月、都道府県、42の業種で調べたり、絞り込みも可能です。目的に合う展示会を探すことができます。
「いつもの業界から離れた視点が欲しい」「会社が持っている視点の以外から展示会を探したい」など、選び方がわからない方向けに相談窓口も用意しています。
テーマやターゲットが似ている展示会でも、それぞれ特色を持っています。ある程度まで絞り込んだら展示会主催者のホームページで以下のような点を確認してみると良いでしょう。
過去の実績をチェック
知り合いの企業が出展していたら、直接感想を聞くこともおすすめします。
また出展まで十分な準備期間(1年ほどあると良い)があれば、視察として展示会に足を運び、会場全体の雰囲気の様子を肌で感じてみましょう。自社製品に似た企業ブースがどのような出展をしているかも要チェックです。出展規模もわかるためコスト感やディスプレイの手法など、出展時の参考になる点も多いはずです。
※ただし撮影は原則禁止です。展示会の会場内は、報道機関以外による撮影を許可していないことが多いので注意してください。出展者・主催者によって撮影の可否は異なりますが、基本的に社内資料用であっても、無許可で撮影することは禁じられています。
申込状況と小間の位置
出展申込状況は、締切前であっても確認しましょう。人気の高い展示会の場合、出展物の事前審査があったり、小間が売り切れていたり、キャンセル待ちになっていたりする場合があります。申込みできても、希望するホールやセクションでスペースが取れないこともあります。
最終的なブース位置の決定権を持っているのは主催者です。決定優先度は早期申込者順、継続出展者順、ブースの規模順、くじ引きによる決定など、展示会によりさまざま。どのような方法で場所を決めているのかも確認しましょう。ちなみに一般的に主要通路に面した場所は人気の場所になりがちですが、展示会によって人流は異なります。主催者が配慮して、来場者が全ブースを回れるように回遊できる動線を作っている場合もあります。
比較するときにチェックすること
同じような展示会でも、それぞれ特色は異なります。
展示会情報には通常、展示会の目的、出展対象物、出展者数、来場者数、セミナーなど併催事業の詳細が掲載されているので、実績がある展示会は商談の結果や来場者の情報を紹介しています。これらの情報から自分の目的に合致する展示会かどうか、狙っている来場者が来ているかどうかを判断します。
さらに出展者や来場者のために、どのような工夫やサービスを提供しているのかという点にも注目しましょう。最近は競争激化のため顧客満足度を重視する傾向になっているため、事前のマッチングシステムなどが活発に導入されています。
手続きや実績について疑問があれば、主催者に問い合わせましょう。 以下に確認事項の一例を挙げます。
料金
・出展料金
過去実績
・過去の出展者や来場者のプロフィール
来場誘致・プロモーションへの注力
・情報掲載メディア
・SNSの活用
・メディアスポンサー数
・会場へのアクセス
コンテンツ・企画
・セミナーや講演など、展示会に併せて行うイベントプログラムの充実度
・新しい製品や技術紹介に重点を置いている
・取引や連携のマッチングを売りにしている
・新興企業やベンチャービジネスに焦点をあてている
・トップクラスの展示会として世界の業界動向に影響を与えている
・商談と契約に大きな影響があり、販売促進や代理店発掘に効果的な展示会
・世界中の有力企業が参加して世界へのアピールを売りにしている展示会
対応
・ブースの位置の交渉が可能か