日本自動車工業会は、10月31日から11月9日まで東京ビッグサイトで開催する「JapanMobilityShow2025」の開幕直前説明会を実施した。

はじめに自工会のモビリティショー委員会の貝原典也委員長が、開催概要や展示内容、出展企業の動向などを説明。貝原氏はジャパンモビリティショーが、前身の東京モーターショーを含めて70年の歴史を持つことから「70年のレガシーを大切にしながら、未来へ目を向け、すべての人がワクワクできるイベントに成長させたい」と語り、今回の開催コンセプトを「ワクワクする未来を、探しに行こう!」を強調した。
出展企業は過去最多の517社となる。うち乗用車・商用車・二輪車は25ブランド、部品・車体・モール関連が135社、コラボ展示が46社の計206社は、独自にブースを設け、コンセプトカーや最新技術、新たなサービスなどを出展する。
前回も実施した未来体験型企画「東京フューチャーツアー」も「東京フューチャーツアー2035」として実施する。エリアには約170社が参加。来場者は街や自然空間を歩きながら10年後の東京をテーマに、空・海・陸をつなぐモビリティやAI、ロボット技術などを通じて未来社会を体感できる。

またモビリティの歴史と文化を振り返る企画として「モビリティカルチャープログラム」を実施する。自動車メーカーが合同で実施する「タイムスリップガレージ」では、戦後から2000年代に至るまでの名車を時代ごとに展示。1970年代の多様性の芽生え、80〜90年代のストリート文化、2000年代のデジタル化と環境対応など、社会の変化とともに進化してきたモビリティの姿を紹介する。
クリエーションプログラムでは、「スタートアップ・フューチャーファクトリー」として、
スタートアップや大学・研究機関129社が参加し、モビリティ分野の新技術や研究成果を披露する。
そのほかモータースポーツにも焦点を当て、「速さへの追求」という共通テーマのもと30台以上の車両が展示する予定。

屋外エリアでは、次世代燃料車のショーランやSUVによるパフォーマンス、国内バイク4メーカーによる「鈴鹿8耐パフォーマンス」なども実施する。
また働くモビリティとして消防・救助車両や南極観測車も展示される。
会期中の10月30日には前回に引き続き「未来モビリティ会議」が開かれる。
第1部では自工会の片山会長が登壇し、モビリティ社会の未来像を語る。
第2部では副会長7名が「車愛」をテーマにクロストークを展開。
自らの愛車の現物を展示しながら哲学や情熱を語るトップも参加予定で、メーカーの垣根を越えた特別セッションとなる。

そのほか子ども向け企画「アウト・オブ・キッザニア in ジャパンモビリティショー」や
40店舗以上が出店する「JMSグルメストリート」も展開する。
また今回は全国13カ所のサテライト会場を展開し、限定エコバッグやステッカーがもらえるキャンペーンも実施する予定であることや会場限定でご購入いただけるオフィシャルグッズをリニューアルしたことも明かされた。
最後に貝原氏は「車やバイク好きの方はもちろん、お子様も大人もご家族でも、誰もが楽しめるイベントとなっている」と来場を呼び掛けた。
その後は自工会の会員企業14社が出展の内容について説明を行い、各社はコンセプトやワールドプレミア、ジャパンプレミアの予定など、ブースの見どころについて説明を行った。

.png)