2月14日から16日の3日間、東京・代々木第一体育館で開催された「NEW ENERGY TOKYO 2025」。会場には、ファッションやアート、ライフスタイルなど幅広いクリエイティブな商材が集まった。

セッション「未来の展示会に向けた価値の変化」
会場はドイツのアルミシステムメーカー・オクタノルムの部材を中心に構成され、道路をイメージしたメイン通路の中央には2階建てブースを配置して、ステージイベントを実施した。

ビジネスデイの初日には2階エリアで、イベントの主催から運営企画まで手掛けるブルーマーブルの渡邊睦コンセプターと、イベントに合わせて来日したドイツのアルミシステムメーカー・オクタノルム社のベンジャミン・ブルーダーCEOが対談。「未来の展示会に向けた価値の変化」をテーマに、多角的な視点から語った。

渡邊氏は、イベントが前身の「rooms(ルームス)」を含めると、25年ほど続いていることから「環境に対する意識が大きく変わってきた。10年ほど前に『エシカルエリア』を設けたときは『エシカルとかサステナブルって、かっこよくないし使いづらい』という印象を持つ人が多かった。『価格と納得感が釣り合わない』とも言われた。しかし今はほとんどの方環境配慮するという考え方を持っている。今回の二階建てのステージを作れたことは、環境問題をクリエイティブに解決する例として、イベント自体が一つのメッセージになっているのではないではないか」と語った。

アルミニウム製の空間システムというサステナブルな仮設空間を提供する立場から、ベンジャミン氏は本社を置くドイツの取り組みのほか、デザイン性を高めた事例などを共有。また2026年の「ユーロショップ」に向けてシステムで何ができるのかを伝えるために準備を行っていること、デザイナーが効率的にインスピレーションを得られるために開発したAIによるブースデザインの紹介を行った。

会場の様子(フォトレポート)
受付後、特殊フレームにつるされた雲の間をぬって会場内に入る。

リフターをパネル展示に活用。

レコードサイズのパッケージにクリエイターの作品が入っている。レコードショップでレコードを探す際に”音楽を掘り起こす(探す)”という意味で使われた言葉「Dig=掘る」をアート体験に活かした「ART Digエリア」。

2階建ての下は休憩スペースに。

観客席を活用したダンスパフォーマンスも。
