【展示会レポート】2024国際航空宇宙展

「2024国際航空宇宙展」が10月16日、東京ビッグサイトで開幕した。2018年以来、6年ぶりの開催となった今回は、16日午後から18日まではトレードデー、10月19日はトレードに加えパブリックデーとして一般来場が可能になる。主催は日本航空宇宙工業会と東京ビッグサイト。

開会式では航空自衛隊航空中央音楽隊の演奏も行われた

16日に行われた開会式であいさつした日本航空宇宙工業会の中村知美会長(スバル会長)は「初回の開催から18年。日本の航空宇宙産業は大きく発展し、当時500億円規模だった生産高は現在1兆7000億円を超え、今後一層の成長が見込まれる。また今年の世界の総旅客数は、2019年の45億人を上回る、過去最大の47億人に達すると推定されている。このような需要と市場拡大から、展示会に23の国と地域から679の企業団体が出展する。航空宇宙の世界トップ100社の1/3の企業が集うほか、国内は中堅中小企業、スタートアップが参加する。出展者、来場者、関係者の飛躍の契機になる」と語った。

中村会長

会場には航空機製造の大手エアバスやボーイングをはじめ、航空・宇宙・防衛、運航、整備など、航空宇宙に関する幅広い業種の企業が集まった。

全日本航空(ANA)は実際に座ることができる、隈研吾氏が監修したファーストクラスの座席を展示。そのほか整備員の作業着や古い機体を再利用したアップサイクルの取り組みの紹介した。

ANAはJAXAとともに、地上の二酸化炭素排出の観測する実証実験を行っており、観測機も展示された。高度666kmにある人工衛星からの観測は10km単位になることに対し、通常の座席に配置することで観測できるというこの機器は、地上10kmで飛行するANA機から行うことで0.1kmと細かい観測が可能になるという。

スバルは陸上自衛隊多用途ヘリコプター「UH-2」のフルスケールキャビンモックアップや、昨年初の試験飛行に成功しJapanMobilityShow2023でお披露目した「SUBARU AIR MOBILITY Concept」の飛行実証機を展示した。「UH-2」のモックアップはキャビンスペースへ乗り込むことができる。

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