「国際モダンホスピタルショウ2025」が東京ビッグサイトで7月16日からスタートした。主催は日本病院会と日本経営協会。開催テーマ“健康・医療・福祉の新たなステージ~いのち輝く安心社会2025~”を掲げ、7月18日までの3日間で実施する。

およそ300社が出展した展示会には病院・福祉施設向けのICTシステムや医療機器、DX・AIソリューション、看護支援ツールなどが集まり、各社は医療産業が抱える課題に向けてソリューションを提案した。

ぱとなコミュニティエンタープライズは地域連携室が抱える、紹介患者の伸び悩み、院内での情報共有不足、データ分析の属人化といった課題を解決する医療連携サポートシステム「MEDI-CO(メディコ)」を出展。医療機関検索や登録医管理、連携業務支援などを備えており、プライバシーを保ちつつ、病院と連携クリニックとのやり取りを数値化し、関係性を見える化する。国立大学病院など職員の入れ替わりが激しい施設においても、システム内に蓄積・共有できることで情報の引き継ぎが容易になる。システムは全国の病院・クリニックの情報検索にも対応しており、転居があった患者に対しても、新たな地域で適切な紹介先を迅速に検索・提案できる。

院内の患者向けサービス、環境構築などを展開するパースジャパンは、床頭台やベッドのほか、院内業務改善ツール「PERS Portal」を出展。床頭台に設置されたタブレットは、これまで情報が変更されるたびに紙を貼り替えるなどしていたカルテの内容が自動で更新され、看護師の手間を削減する。またこれまでナースコールで一本化されていた問い合わせが、画面をタッチすることで要件別にでき、テレビが映らない場合は専門業者に連絡が行くなど、スマートな対応が可能になる。



そのほか会場内では昨年に続き「ナースまつり2025」も開催。初日には看護師モデルによる白衣ファッションショー「Nurse Decoration 2025〜私がナースになる瞬間〜」が開催され、賑わいを見せていた。
次回の「国際モダンホスピタルショウ2026」は2026年7月8日から10日の3日間、東京ビッグサイト西展示棟で開催される。

