こんにちは! 人だかりを作る展示会講師の丸山久美子です。いよいよこの連載も最終回となりました! 来場者の五感にアプローチして集客や接客を成功させる方法を紹介してきたわけですが、最終回は根本のお話をしたいと思います。
来場者の五感の中で最もアプローチしやすいのは「視覚」です。だから皆さんも、ブースの装飾を気にしたり、お揃いのユニフォームを作るなど、見た目への投資をしていると思います。しかし、その見た目は本当に来場者の視覚に届いているでしょうか?
この問いに毎年の展示会で向き合い続けている企業があります。鹿沼光商事 出展者名:鹿沼光商事株式会社 公式サイト事業内容:国産車、輸入車パーツの卸・直販 様です。

ブースで着用しているユニフォームをご覧ください。このユニフォームはとても集客効果があります。なぜなら、徹底的に来場者の視覚へ届ける工夫がされているからです。最大のポイントは、背中に書かれたキーワードです。鹿沼光商事様が毎回展示会に出ながら見つけてきた集客効果が高いキーワードが印刷されています。
ブースの写真もご覧ください。このように、ブースに様々なキーワードを掲示して、どのキーワードが集客に効果的かを毎回チェックしているのです。「きっとこのキーワードが響くだろう」という机上の空論で終わらせず、実際の展示会で集客効果があるかを確かめながら、加えたり、位置を変えたり、はがしたりしています。

さらに、ユニフォームの色もポイントです。何色のユニフォームなら来場者の視界に届くか? 何色の文字ならキーワードを目立たせる事ができるか? 来場者の視覚に届ける事を考えぬいて作ったそうです。ブースに加え、このユニフォームができたことでさらに目立つようになり、あっという間に集客ができて休む暇もなく接客が続くブースになりました。
実は、数年前に出会った頃は、もっとシンプルなブースでした。服装もユニフォームではなくビシッとしたスーツ姿で、集客はマンパワーで何とか頑張っていらっしゃいました。今では、キーワード、色、形など、あらゆる工夫で来場者の「視覚」にアプローチを届けながら人だかりを作っています。
鹿沼光商事様には、毎回ご一緒する度に、展示会で成果をあげるために大切なことを思い出させていただいています。
・効果があるかも…と思うならやってみる
・やりっぱなしではなく効果があるのか確認する
・効果があることは残して、効果が無いことは外していく
・自己満足ではなく、効果があるか? と向き合い続ける
・そして、これらの取り組みを楽しみながら実践する
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私の連載は、一旦ここまでとなります。今回は、展示会における来場者の五感へのアプローチ方法を紹介しました。ぜひ各社様の実例を参考に、御社でもアプローチ方法を考えて実践してみてください。展示会で素敵な出会いが広がりますように…! ありがとうございました!

丸山 久美子|KUMIKO MARUYAMA
人だかりを作る展示会講師
シャベリーズ 代表取締役