
映像・音響機材のレンタルを手掛けるヒビノメディアテクニカルが導入したLEDビジョン「Airly Vision(エアリービジョン)」。その最大の特徴は「軽さ」だ。設営の現場や提案の幅にもたらす変化について同社の櫻井氏に話を聞いた。

EC事業部 映像システム1課 営業
櫻井 廉 氏

重量はおよそ半分、設営場所の制約も緩和
これまで扱っていたLEDビジョンは、ピッチが細かくなるほど重量が増し、設営方法も床に置いて積み上げる形が中心だった。高さの調整も難しく、吊り下げて使用するケースはほとんどなかった。
「Airly Vision(エアリービジョン)」は、従来のものに比べて1枚あたりのサイズが2倍になっているにもかかわらず、重量はおよそ半分にまで抑えられている。そのため、持ち上げる際の負担が大きく軽減され、誰でも扱いやすくなった。軽さの背景には、本体の構造そのものの違いがある。背面部分なども軽量な素材で作られており、開発段階から軽量化を重視して設計された構造だ。
軽量化によるメリットは、設置可能な場所の選択肢が広がったことにも表れている。従来は荷重制限が厳しく、設置自体が難しい会場もあった。エアリービジョンはその荷重が大幅に下がり、これまで導入できなかった会場への設置も可能になった。一方で、自重の軽量化に伴い懸念される転倒のリスクについては、設置時にウェイトを使った転倒防止対策を徹底している。

ステージ設置と設営時間の短縮
軽量化の効果は、施工性の向上にも及ぶ。従来はLEDビジョンの設置にあたって補強が必要になる場合があったが、エアリービジョンではその必要性が下がっており、施工会社側にとってもメリットが大きい。消費電力についても、従来品より減少している。
実際の導入事例として、ボディビル大会のステージ上にLEDビジョンを設置したケースがある。従来であればステージの重量上限を超えてしまい設置できなかったところ、エアリービジョンであれば基準内に収まり、ワイドな映像をステージ上に投入できた。
展示会場でも、従来、スクリーンを吊り下げ、プロジェクターで投影していた場所に、同程度の重量でLEDビジョン(エアリービジョン)を設置できるようになった。展示会場内は比較的明るいため、スクリーンでは映像が見えにくくなることもあるが、LEDビジョンであれば照明が当たっても視認性が落ちにくい。


二つのピッチによる提案の幅
今回、ピッチ1.9mmと3.8mmのLEDビジョンが加わった。1.9mmは、比較的小さな画面サイズでも1920×1080の解像度(フルHD)を確保できるため、展示会のセミナーなど、明るい環境下でもはっきりとした映像を表示したい場面に適している。一方、3.8mmは大きな画面で1920×1080を確保するのに向いており、ステージで大きな映像を表示したい場合や、イベントで選手名などを大きく表示したい場面での使用を想定している。「両者を組み合わせることで、画面サイズと解像度のバランスに応じた提案ができるようになった」(櫻井氏)。
今後は常設会場への展開も




今回の導入により価格面での優位性も打ち出せるとしつつも、それよりも「先に導入した」という経験やノウハウの蓄積が、今後の差別化につながると考えている。LEDビジョンに限らず、映像から音響まで一括して対応できる体制も、同社の強みだ。
今後は、これまでLEDビジョンの導入が難しかった常設会場への提案を進めていく方針だ。明るい環境でも視認性が落ちにくいという特性を活かし、展示会場に加えて、スクリーンのみで運用してきた宴会場などへの提案も広げていきたい考えだ。また、展示会場でのバナー表示など、これまでLEDビジョンが使われていなかった用途への展開も検討している。こうした実績の蓄積こそが、今後の提案の土台になるという。「軽量化によって設置のハードルが下がったことで、こうした提案がより現実的になった」と櫻井氏は語る。
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