バックルームズとは?
黄色い壁紙、無機質な蛍光灯、どこまでも続くような人気のない部屋……。現実離れした異空間「Backrooms(バックルームズ)」をご存じだろうか。日本ではこの空間をモチーフにした映画『バックルームズ』が9月4日から公開された。

バックルームズの原点とされるのは、2019年に匿名掲示板に投稿された、黄色がかった壁紙で、窓も人も家具もない部屋の画像だ。
画像にはさまざまな憶測、解釈がなされ「壁や床をすり抜けて何らかの拍子に現実世界から外れてしまうと、その裏側に存在する『Backrooms』へ迷い込む」という都市伝説として広がった。
その世界観を映像によって大きく発展させたのが、映像クリエイターのケイン・パーソンズ氏で、当時16歳だった彼がYouTubeに公開した短編「The Backrooms (Found Footage)」は、古いビデオカメラの記録映像を思わせるファウンド・フッテージ形式※で、誰もいない不気味な空間を表現し話題となった。そしてケイン・パーソンズ氏本人がメガホンを取った映画『バックルームズ』が生まれ、全米公開時には初登場1位を記録した。
※行方不明になった人物が撮影していた映像風の作品
空間体験型イベント「Q LIMINAL(クリミナル)」

9月4日に日本公開を迎えた映画『バックルームズ』。その公開を記念した空間体験型イベント「Q LIMINAL(クリミナル)」が9月11日、池袋・サンシャインシティでスタートした。仕掛けたのはギークピクチュアズ、TwoGate、Sheep Rhythmの3社。

「Q LIMINAL」は、映画の題材となっている「リミナルスペース」の世界観を再現した空間を、自ら歩いて探索する体験型イベント。果たしてどんな空間が待っているのか。実際に体験してみた。

会場に足を踏み入れると、目の前に広がるのは無機質な壁に囲まれた空間。『バックルームズ』を思わせる黄色がかった空間が現れ、壁のいたるところにQRコードがちりばめられている。これらは、かつてこの空間で行方不明になった人たちが、脱出のために残した“痕跡”だという。ただし、すべてが手がかりになるわけではない。探索を阻むかのように、意味を持たないQRコードも無数に紛れ込んでいる。
頼りになるのは、記号と図形で示されたわずかな手がかりだけ。文字による説明は一切ない。どのQRコードが正解なのかを推理し、スマホで読み取って探索率をあげていく。



探索を始めた直後は「意外と簡単かもしれない」と思った。しかし、先へ進むにつれて謎は徐々に難しくなり、ひとつの答えを探している間にも30分の制限時間は容赦なく減っていく。

今回の結果は、全90問のうち39問正解。最終結果■■率は26%だった。時間が限られているだけに、すぐには解けそうにない謎に出会ったら、いったん後回しにして別の手がかりを探すのも攻略のコツになりそうだ。


ちなみに今回は、映画をまだ見ていない状態で参加したが、謎解きや探索そのものを十分に楽しむことができた。『バックルームズ』を知っている人はもちろん、作品に触れたことがない人でも入り込みやすい体験になっている。
無数のQRコードに惑わされながら、30分でどこまで謎を解き明かせるのか。浸食を抑えて無事に戻ってこられるのか。イベントは9月11日から20日までの10日間限定。ぜひ会場でバックルームズの世界に迷い込んでみてほしい。

.png)