【家族で行ってみた】「Ehtel -“Release” Party-」超ロングレポート ――あなたは、何が最高だった?

子どもから大人まで楽しめる体験型イベントに家族で参加したので、その模様をレポートする。

あらかじめ断っておくと、今回の「Ehtel -“Release” Party- Produced by SWAG」、僕は二度目の体験となる。つまり、イベントの全体像は理解した(と思っている)立場だ。

一方で、家族3人(妻、9歳の息子、7歳の娘)にとっては初めての体験だ。前回すっかり魅了された僕は、家族にも同様に楽しんでもらいたかった。

とはいえ、仕掛け満載のイベントだ。全容を理解できるかどうかは、人による。それも分かっている。大人である妻はともかく、子どもたちには入場料分、すなわち一般料金の半分を楽しんでもらえると良いなと思っていた。

結果として、子どもたちは大人のきっちり半分を楽しみ尽くした。

ちなみに僕はというと、二度の体験を経て、前回とはまた違った感想を持った。1回目の「大満足」はもちろん本物だ。だが思えば、僕は僕で半分くらいの楽しみ方しかできていなかったかもしれない。

「ゴールまでの距離を、まず半分、次にその半分、また半分……と埋めていくと、理論上は永遠に辿り着けない」という話がある。僕の感想はまさにそれだ。2回目で、その半分を埋められた。それでも、まだ半分は残っている気がしてならない。

何が言いたいのかというと、3回目行くべきかを迷っているのだ。イベント会期は8月28日までだから、うかうかしていられない。だが、終わりがあるというのは救いでもある。

  

8月2日(日)

2026年8月2日。11:00〜入場の回を予約していた。東京・渋谷の気温は34度。こんな日は、爽快感のある飲み物が欲しくなるわけだが、後で飲めることを知っていたので、我慢した。

会場はJR渋谷駅・新南改札から直結の渋谷ストリームホール。会場入口へと続くエスカレーターのすぐ隣にはスタバがあるが、我慢した。

ただのドリンクでもないし、ただのドリンク販売イベントでもない

  

◆4F

会場4Fはエナジードリンクブランド「Ehtel(エテル)」のポップアップストアになっている。

イベント名は「Ehtel -“Release” Party- Produced by SWAG」。横文字だらけで、英語に苦手意識を持つ僕からすると抵抗感があるが、要するに「エテルというドリンクをリリース(新発表)するので、お祝いイベントをやります」という意味だろう。子どもたちにもそう説明した。

SWAG(スワッグ)は企業名だ。SWAGが制作・演出したイベントというわけだ。余談だが、英単語のswagを調べてみるとスラングで「かっこいい」「イケてる」的な意味があるらしい。「ビジュイイじゃん」とか、そんなニュアンスかもしれない。

  

さて、本イベントの入口である4Fエリアは、ワクワクするつくりだ。エテルのボトルが大量に並んでいる。エテルは実際に販売されているだけでなく、試飲もできるし、グッズ展開まで抜かりない。

キャラクター「UKA(ウカ)」のグッズを発見した子どもたちは、早速欲しがる。「お土産は最後にしようね」という、わが家お決まりのセリフでお茶を濁しつつ、僕としては子どもたちの気が変わる前に、5Fの体験型エキシビションエリアへさっさと進みたかった。だが、そうさせてもらえない迷惑な仕掛けがある。

詳しくはネタバレになってしまうため、本レポートの最後に記すが、妻のために、もう少し4Fでウロウロする都合があったのだ。一方、子どもたちには「向こうにきれいな映像あるよ、そっちでも見てて」と、魅力的なグッズ棚から気をそらした。

フォトスポットが用意されていたこともありがたかった。「ハイ、ポーズ(訳:お土産は最後)」「じゃあ次は、その手みたいなやつを持って(訳:だから、お土産は最後だってば)」と、たくさん写真を撮った。

  

◆5F

いろいろあって時間がかかったが、やっと5Fへ。5Fが子どもたちにとって最高に楽しめるフロアであることは、予習済みの僕には分かっていた。

  

いくつも用意された体験コンテンツのうち「子どもたちがはしゃいだランキング」第1位は、モンスター叩きゲームだろう。

われを忘れるとはこのことだ。子どもと一緒に、何度もモンスターと戦い、倒しまくった。……ん? エナドリのイベントで「モンスターを倒す」って、そういう意味なのか? ほかにも、まるで翼をさずかったかのような体験コンテンツもあったな。さては……いやいや、いくらなんでも意地の悪い勘ぐりだ。まあ、とにかく、いろいろな解釈でもって楽しめるのも、このイベントの良いところだ。

  

ちなみに「僕が自信をなくしたランキング」第1位は、におい当て部屋(勝手にそう呼んでいる)だ。自分の嗅覚と味覚が、家族ともだいぶ違う場所にあるらしいと知らされた。もしかして、さっき試飲して酸っぱいと感じたエテルは、みんなはもっと酸っぱいと感じていたのか? ちょっとショック。

刺激的なコンテンツはほかにもある。先ほど「翼をさずかったかのような」体験ができると言ったが、空を飛べるだけではない。海も、森も、宇宙をも駆け巡る映像と音に包まれるのである。力んでしまうとすぐに体験が終わってしまうので、バランスを取りながら風景を楽しんだ。

大きなボールをぶつけるゲームもある。謎の仕組みで、相手を倒したらなぜか振動が発生する。ヴエェェと音が出るくらい強い振動なのだが、同時に、その振動にびっくりした僕の口からもヴエェェ?!と、素っ頓狂なうめき声が漏れた。それがちょっと恥ずかしくて、実は一度しか体験していない。家族と一緒である今回は、念のため、みんなが体験しているのを後ろから眺めるだけにしておいた。このコンテンツは体験する人のリアクションを見て楽しむものなのだ(僕の中で)。

  

ここまで紹介するだけでも、五感をフル活用し、ときには第六感まで求められるコンテンツが用意されていることが分かるだろう。きっと疲れるはずだ。そんなときにオススメのパワースポットがある。

マングローブみたいなシンボリックなエリアだ。是非体験してほしい。心が安らぎ、ずっと座っていたくなる。特に、脳がお疲れ気味の大人に座ってほしい。とても癒やされた。

  

そして、5F最後の体験エリアは、個人的にオススメのフォトスポットだ。歪んだ世界の不思議な写真が撮れて結構面白い。頭上にも不思議なかたちの電球があって、くぐるとピカッと光るのだ……あ!

……と、ここで何かが閃けば、さぞ気分が良かっただろうが、現実は甘くなかった。酸っぱかった。いや苦かった。

なぜか思い出したのは、子どもの読書感想文(夏休みの宿題!)が未着手なことと、自分自身の切ない思い出だ。

大人になった今の僕なら、ごまかしつつダラダラと感想文くらい書けるかもしれない。しかし小学生だった当時は、400字詰め原稿用紙を1枚埋めることも、とても苦戦していた。何も書くことが浮かばなかったし、試しに書き始めてみても全然違った。何度も用紙をぐちゃぐちゃにしながら、確か、泣きながら書いていた。本当に苦手だったのだ。そんな変な記憶までよみがえるエリアであった。

5Fを、簡単ではあるが、ひと通り紹介した。館内は完全な一方通行というわけではなく、迷路と呼ぶほど入り組んだ動線でもない。だが薄暗い空間が多いし、入場時に紙のマップはもらえるが、スマホ画面のマップを使うことになるだろう。なお、お手洗いは5Fの奥にあることは補足しておく。長時間滞在するなら行きたくなるはずだ。

  

◆6F

6Fはさらに輪をかけて、説明が難しい。壁面などに丁寧な説明文が書かれているのだが、その説明文のせいで、かえって上手く説明できない。立ち止まって読みたいのに、体験としては次へ進めと急かされる。

説明文の意味が分からない子どもたち(そもそも漢字が読めていない)からも、次へ進もうと急かされる。大体、僕だって「静謐」なんて読めるわけない。

  

「きっと、このエリアを手掛けた人は悪い人だ。そうに違いない」と自分なりの結論を出し、一番大きな部屋へ(逃げるように)進むことにした。

そんなわれら、小難しさから解放された“分からず屋”ご一行であったが、一番大きな部屋ではきちんと感動した。悪い人ではなかったかもな、とすぐに思い直した。

  

一番大きな部屋から出ると、6F最後の体験エリアだ。飾られている中から、どれでも好きなカードを1枚持ち帰って良いのだ。こういった体験は大人も子どもも嬉しい。それぞれ気に入ったデザインを選んだ。ずっと大事に持っておきたくなるようにデザインされている。

最後の体験エリアを抜けると、出口へ進むこともできるが、もう一度体験し直すこともできる。

子どもたちも、終わりと聞くと名残惜しくなってしまうみたいで、大人のリトライにも付き合ってくれた。

改めて、落ち着いて6Fを巡ると、先ほどとはうってかわって味わい深く感じる。そうだ。これこそが静謐さというものだ。少し大人になった僕には分かる。

耳を澄ませば、いろいろな音が聞こえてくる。ここは多くを語らず、黙って体験するエリアなのだと、後から気付いた。

逆に、声を出して楽しむエリアもある。「音を置き去りにした」という表現は、僕が大好きな漫画の中でも出てきたが、「音に置き去りにされた」感覚は初めてだ。不思議体験に子どもたちもハマり、笑い声が響いた。

そしてまた、一番大きな部屋に戻ってきた。もう何回目か覚えていない。この部屋はさまざまな楽しみ方ができるが、4人組のわが家にとって、ちょうど良い体験装置がある。もちろん、前回1人で参加したときも問題なかった。助けてくれる人はまわりにたくさんいる。

  

◆体験終了

ずいぶん長く滞在したと思う。スマホ片手に回遊していたわりに、時間を確認することはすっかり忘れていた。バッテリーはかなり減った。写真はかなり増えた。後で振り返りたくなったときに備えて、たくさん撮った。館内は薄暗いエリアも多かったので、ピンボケに注意していたのも良い判断だった。

階段をゆっくり下り、4Fのポップアップエリアに帰ってきた。最後にお土産として1人1本ずつ、エテルのボトルが無料でもらえる。

エナジードリンクといっても、ノンカフェインだ。酸っぱいから、飲めない子どもはいるかもしれないが、うちの子どもたちは飲んでいた。

また、エテルのボトルは購入できると前述した。気になるお値段は……8……9……? ……8,900円! 何ともおかしな価格設定だ(なぜならチケットの当日料金は3,200円だ。前売ならさらに安い)。

そして、子ども連れで来場する方にくれぐれも注意だが、子どもにエテルを渡すタイミングは重要だ。

わが家の場合は見事に失敗。子どもたちは「お土産は最後、だったね?」と、最初の茶番をはっきりと覚えており、僕はグッズをしっかりと買わされた。もっと早くエテルを渡しておけば、と判断ミスが悔やまれる。

とは言ったものの、正直に白状すると、僕もウカのグッズは欲しかった。やっぱり、かわいいのだ。結局、みんなそれぞれ、お気に入りのグッズをゲットし、上機嫌で会場を後にした。

大人から子どもまで、こんなにも楽しませてもらったイベントだ。文句のつけようもない。そんな中で水を差したくはないが、1つだけお節介な口出しをさせてほしい。それは、入場時にもらったリストバンドの外しづらさだ。これが、やたらと頑丈なのだ。結局、リストバンドを外すことなく、電車に乗って家まで帰った。

以上が本イベントの体験レポートだ。

これほど長々と書いたにもかかわらず、僕の実力不足ゆえ、イベント本来の魅力は読者へほとんど伝えられていないだろう。本音としては、余すことなく伝えたかったが、今回はギブアップだ。

けれども、開き直るわけではないが、それでも構わないのだ。上手く伝えられなくとも、確かな満足感は残っている。もちろん、何らかの画期的な設計があり、最新テクノロジーが駆使されていることは分かる。でも、それ以上のカラクリは知らなくても大丈夫。心底楽しそうな子どもたちを見て、素直にそう感じた(子どもたちは、レーザービーム?で大縄跳びをしていた。しかも、寒いくらい涼しいのに大汗をかいていた)。

だが、イベントを体験した者同士で「最高だったね」と語り合いたくなるのも事実だ。もしも、あなたが本レポートをイベント体験後に読んでくれているなら「あなたは、何が最高だった?」と尋ねてみたい。

おあつらえ向きに、イベント公式側からSNS用のハッシュタグ「#刺激エテル」が用意されている。体験した人は是非活用してほしい。たまに僕もチェックして、ニヤニヤしたい。

  

◆最後にネタバレ

これを明かすことで、ガッカリさせてしまったら申し訳ないが、イベントに参加した本日(8月2日)は、実は……妻の誕生日だったのである。いつも以上に僕が張り切っているのがアヤシイという伏線は、不本意ながらここで回収となる。

ともかく、妻も大満足のようで、良い誕生日プレゼントができた。具体的に僕は何もしていないじゃないかと思う人がいるかもしれないが、今日という日に「Ehtel -“Release” Party- Produced by SWAG」を選んだのは、紛れもなく僕なのだから、少しだけ胸を張れるのだ。主催のUKAB Lab.桐村さんとかいう人、どうもありがと〜〜!あなた何気に重要人物です。

おわり(文=木下慧輔)

  

イベント名Ehtel -“Release” Party- Produced by SWAG
主催UKAB Lab.
制作・演出株式会社SWAG
会期2026年7月22日(水)〜8月28日(金)
会場渋谷ストリームホール(東京都渋谷区)
4F(ポップアップストア/無料)、5F・6F(体験型エキシビション/有料)

  

編集/執筆/取材

展示会・MICEの最新情報を発信する専門メディア「イベスル」の公式編集部です。東京ビッグサイトをはじめとする見本市会場に足を運び、主催者や出展者への直接取材を通じた「一次情報」をお届けしています。ビジネスチャンスを創出する場としてのMICEの魅力を、現場の視点からレポートします。

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