横浜・山下ふ頭のイマーシブ・ミュージアム「THE MOVEUM YOKOHAMA(ムービウムヨコハマ) by TOYOTA GROUP」のリニューアルオープンにともない、トヨタグループは10月24日から、印象派画家クロード・モネと日本の浮世絵の関係をテーマにした「印象派モネと浮世絵[モネを魅了した、日本の美]」を公開する。会期は2027年3月31日まで。
今回のプログラムは、2026年がモネの没後100年にあたることを契機に企画された。モネが生涯にわたって追求した光や自然の表現と、その創作活動に影響を与えた日本の浮世絵に着目し、両者の芸術的なつながりを映像や音楽、音響によって表現する。


メインシアターでは56台のプロジェクターを使い、日本の日の出からモネの代表作「印象・日の出」へとつながる場面を起点に、パリやノルマンディー、地中海、ジヴェルニーなど、モネが描いた風景を巡る。中盤では「ラ・ジャポネーズ」をきっかけに日本美術の世界へと移り、葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿らの浮世絵を紹介。終盤には、フランスのオランジュリー美術館に展示されている「睡蓮」から着想を得た演出を展開する。巨大な映像と音響によって、作品に描かれた波や風、水面の揺らぎ、季節の移ろいなどを表現し、来場者が作品世界に入り込むような体験を提供する。

シアター後方には、モネが晩年を過ごしたフランス・ジヴェルニーの邸宅にある黄色いダイニングルームに着想を得た展示空間を設置。モネが浮世絵に囲まれて暮らしていた世界観を再現する。

エントランスエリアには、モネの生涯や浮世絵との歴史的な関係を紹介する解説パネルや映像を設置。「印象・日の出」「サン=ラザール駅」「ラ・ジャポネーズ」「睡蓮と日本の橋」の4作品を取り上げ、シアター本編への導入を図る。




モネの名画を紹介するだけでなく、モネの眼差しを通して日本の感性や創造性を再発見してもらうことが企画の狙いだと説明。作品を「見る、知る、感じる」ことが一体となった体験を目指したという。
館内のスタジオエリアでは、俳優の山口智子がプロデューサーを務める映像プロジェクト「LISTEN.」の新作「ONE MOMENT ~WHITE NIGHT 白夜~」を上映する。プロジェクトは約10年をかけて世界各地の音楽文化を映像に記録してきたもので、新作は北極圏のイヌイットやラップランドのサーミ、アイスランド、スウェーデンなど、北方の人々が育んできた音楽文化に焦点を当てる。各地の自然や暮らしに根差した音の世界を、映像と音響による没入型コンテンツとして紹介する。

また館内では「トヨタ夢のクルマアートコンテスト」第19回日本コンテストの受賞作品を展示する。コンテストは「私の夢のクルマ」をテーマに、子どもたちが自由な発想で未来のモビリティを描くアートコンテスト。スタジオでも受賞作品が映像の中で動き出す特別プログラムも上映し、子どもたちの創造力を没入型映像で表現する。

会場となる「THE MOVEUM YOKOHAMA by TOYOTA GROUP」は、2025年12月に開設された文化・教育発信施設で、横浜港の物流拠点として使用されていた山下ふ頭4号上屋を活用している。建物は約6000㎡でトラス構造による柱のない大空間が特徴。このうち約1800㎡をメインシアターとして使用している。



山下ふ頭のエントランスから会場までの移動には、トヨタ自動車が開発したバッテリーEV「e-Palette(イーパレット)」を活用する。e-Paletteは、人の移動だけでなく、さまざまなサービスへの活用を想定して開発された次世代モビリティ。会場への無料送迎に使用することで、アート鑑賞とモビリティ体験を組み合わせている。今回のリニューアルでは、自動運転の実証も予定している。



館内にはTHE MOVEUM YOKOHAMA オリジナルグッズをはじめ、アートに関連するショップも展開する。









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